2008年9月3日水曜日

嵐山の船上からみた朧月


小さなころから夜が怖かった
ただ月の明るい夜は少し安心した

大人になって、彼と出逢い
夜を恐れなくていいよ
月だって星だってちゃんと見守っていてくれるんだから
そう言われて遠くても同じ月に照らされていることを
幸せに感じた

あたりを照らす光は優しく穏やかで
私の想いが月に反射してあの人に届くような気がした

憂うる夜の涙さえあなたに届く
そして私は月に抱かれる



切ない気持でお舟に揺れながら
失った大切な人にも
私の悔いが届くと信じて朧月を見上げれば
月が涙に代わって私の手に零れ落ちた

弱い月の光がお舟を包んで
大丈夫?と私を気遣ってくれた
気遣うのは私の方なのに…



小夜子@o(・"・。)β。.:*・゚☆.。.:*・

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